日本文学クイズ 次の書き出しで始まる作品名は? その2 (高難易度)問題と解答
次の書き出しで始まる作品名は?
前回より難易度が高い。(5問回答で合格です。)
1 十年ひとむかしというならば、この物語の発端はいまからふたむかし半もまえのことになる。世の中のできごとはといえば、選挙の規則があらたまって、普通選挙法というのがうまれ、二月にその第一回の選挙がおこなわれた、2ケ月後のことになる。昭和三年四月四日、農山漁村の名がぜんぶあてはまるような瀬戸内海べりの一寒村へ、わかい女の先生が赴任してきた。
2 或(ある)日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何ともいえない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
3 そのとき、吾一は学校から帰ったばかりだった。はかまをぬいでいるところへ、おとっつあんが、ひょっこり帰ってきた。おとっつあんは、彼に銅貨を一つ渡して、焼きイモを買ってこい、と言った。よっぽど腹がすいているらしく、いやにせかせかしていた。吾一は、急いで路地を駆け出して行った。
4 四里の道は長かった。其間に青縞の市の立つ羽生の町があった。
5 道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで・・・・
6 廻(まわ)れば大門の見かへり柳いと長けれど、お歯ぐろ溝(どぶ)に澄火うつる三階の騒ぎも手に取る如く。明暮れなしの往(ゆ)き来には・・・。
7 親ゆずりの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校にいる時分、学校の二階から飛び降りて、一週間ほど腰を抜かしたことがある。
8 いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
9 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。
10 或日の暮方のことである。一人の下人が羅生門の下で雨やみを待ってゐた。広い門の下には、この男の外に誰もゐない。
次の書き出しで始まる作品名は?
前回より難易度が高い。(5問回答で合 格です。)
回答です!!
1 十年ひとむかしというならば、この物語の発端はいまからふたむかし半もまえのことになる。世の中のできごとはといえば、選挙の規則があらたまって、普通選挙法というのがうまれ、二月にその第一回の選挙がおこなわれた、2ケ月後のことになる。昭和三年四月四日、農山漁村の名がぜんぶあてはまるような瀬戸内海べりの一寒村へ、わかい女の先生が赴任してきた。
二十四の瞳
2 或(ある)日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何ともいえない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
蜘蛛の糸
3 そのとき、吾一は学校から帰ったばかりだった。はかまをぬいでいるところへ、おとっつあんが、ひょっこり帰ってきた。おとっつあんは、彼に銅貨を一つ渡して、焼きイモを買ってこい、と言った。よっぽど腹がすいているらしく、いやにせかせかしていた。吾一は、急いで路地を駆け出して行った。
路傍の石
4 四里の道は長かった。其間に青縞の市の立つ羽生の町があった。
田舎教師
5 道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで・・・・
伊豆の踊り子
6 廻(まわ)れば大門の見かへり柳いと長けれど、お歯ぐろ溝(どぶ)に澄火うつる三階の騒ぎも手に取る如く。明暮れなしの往(ゆ)き来には・・・。
たけくらべ
7 親ゆずりの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校にいる時分、学校の二階から飛び降りて、一週間ほど腰を抜かしたことがある。
坊ちゃん
8 いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
源氏物語
9 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。
金閣寺
10 或日の暮方のことである。一人の下人が羅生門の下で雨やみを待ってゐた。広い門の下には、この男の外に誰もゐない。
羅生門
以上ですが、5問できたかな(^O^)
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