探険家の歴史 第1部 その8 関野吉晴のグレートジャーニーの旅Ⅳ ラエトリまでの最後の道

 ゴールまで20kmを切った。


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関野は10年の旅のいろんなシーンや出会った人たちなどを思い浮かべながら、サバンナの道を走っていく。


関野は最後の一晩をコンドレン病院という小さな病院に泊めてもらった。


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関野の話を聞いた病院の看護婦さんとシスターが、野の花を摘んで、関野の旅のゴール前の一日を祝ってくれた。


関野は最後の夜を、10年分の思い出と共に迎えていた。


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そして2月10日、旅のゴールを祝うかのように、豪快に朝日が昇る。


朝7時、いつものように、明るくなるのを待ちかねるように出発する。


ここからラエトリの足跡まであと15km、今日は自転車には乗らず歩いていく。


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レンジャーの護衛で最後の道を、今までずっと付き合ってくれた自転車を置き去りにする気にならず、一緒にゴールするつもりで、自転車を押しながら歩いて行く。


ラエトリに入った。


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関野は出迎えてくれたラエトリのアファール猿人の足跡を守っている遺跡警備員のサイモン・カテヨさんと硬い握手をする。


カテヨさんに、ゴールの足跡までの道を案内してもらう。


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カテヨさんの足が想像いじょうに早いので、関野は遅れないように急ぎ足でついて行く。

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