続オホーツク街道の旅(2012年に旅したオホーツク街道の続き) その11 「道東の旅」の初めは野付半島から 

 知床の旅は終わり、これから「道東の旅」を開始する。
 北海道の道東は自然観光資源に恵まれた場所で、カニ族全盛の新潟大学2年時に、友人二人と三人組で徒歩中心に二週間旅した北海道旅行の際も、記憶にはほとんど残ってないが、道東の野付半島や摩周湖などを訪れた証拠が、数少ない写真として残っている。
 この時は鉄道とバスと歩きで道東を周ったが、今回は我が自家用車のスバルレガシーでここを周ってみることにする。
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 あくまでも架空の旅であるが、こんな大雑把な1泊2日の計画を立ててみた。
 それではまず、知床羅臼から野付半島まで旅をする。
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 羅臼出発を午前8時半に設定したので、午前9時には野付半島中央部に辿り着いた。
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 野付半島は、北海道標津郡標津町および野付郡別海町にある細長い半島で、延長28kmにわたる砂嘴となっていて、規模としては日本最大である。
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 ここの野付半島ネイチャーセンターに、半島で最初に車を停めた。
 このネイチャーセンターは、日本最大の砂嘴である野付半島の自然や歴史についての情報を提供発信している施設で、平成14年5月にオープンした。
 一階では観光案内や特産品の販売などのサービス、二階では自然や歴史の展示、解説などを行っている。
 野付半島のみどころは、トドワラ、ナラワラ、野付半島原生花園、ゴマフアザラシ、流氷、打瀬舟などである。
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 この写真は今から40年ほど前に友人たちと旅した時に撮った写真と、野付半島ネイチャーセンター資料を合成したトドワラの写真である。
 トドワラとはトドマツの原っぱからきた地名で、トドワラ内には江戸時代の中頃まで、トドマツ・エゾマツ・ハンノキ・カシワなどの樹種から成る原生林があったが、年々半島周辺が地盤沈下してそれに伴い海水が浸入、このような立ち枯れの森となった。
 もう一つの有名な見どころが、ナラワラである。
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 この写真は、2012年のオホーツク街道の旅で野付半島に行った時の写真と、野付半島ネイチャーセンター資料を合成したナラワラの写真である。
 原始林オンニクル、ポンニクルも周囲から枯れてきていて、特に道路に面した枯れ木の多いところをトドワラに合わせてナラワラと呼んでいる。
 ここはミズナラ・ダケカンバ・ナナカマド・エゾイタヤなどが生えていて、特にミズナラが優占している場所である。
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 野付半島原生花園、ゴマフアザラシ、流氷、打瀬舟などはここでは紹介しないが、この半島からも国後島が実に近くに見える。

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