耽羅紀行(済州島の旅) その11 済州道民俗自然史博物館見学
赤字1の三姓穴の見学を終え、僕らツアー客一行は赤字2の済州道民俗自然史博物館へ向かった。
済州道民俗自然史博物館は1984年に開館した済州市内にある博物館。
野外には昔からさまざまな用途に使われてきた済州島固有の火山石を展示した野外展示場が広がっている。
野外には昔からさまざまな用途に使われてきた済州島固有の火山石を展示した野外展示場が広がっている。
博物館前には野外展示の一つとして巨大なトルハルバンが置かれており、僕らを出迎えてくれた。
トルハルバンとは、韓国の済州島にある石像のことで、済州島の方言で「石製の爺さん」を意味する。
初めて制作されたのは、李氏朝鮮時代1754年頃とされ、済州島各地で約45のトルハルバンがあるが、その石像の形と表情は少しずつ異なる。
共通の特徴は大きい目と鼻で、唇は閉じており、韓国伝統の帽子(モジャ)をかぶり、両手を腹部で合わせている。
平均高約180cmのトルハルバンは済州島の象徴であり、街の入口などに守護神と呪術的な宗教機能を兼ね備えて立っている。
それでは博物館に入る。
初めて制作されたのは、李氏朝鮮時代1754年頃とされ、済州島各地で約45のトルハルバンがあるが、その石像の形と表情は少しずつ異なる。
共通の特徴は大きい目と鼻で、唇は閉じており、韓国伝統の帽子(モジャ)をかぶり、両手を腹部で合わせている。
平均高約180cmのトルハルバンは済州島の象徴であり、街の入口などに守護神と呪術的な宗教機能を兼ね備えて立っている。
それでは博物館に入る。
博物館は島固有の民俗遺物と自然史の資料約32000点を収集し、調査・研究する一方、その一部を展示し、済州島の歴史を現代人に伝えている。
展示内容だが、海洋生物と地質岩石・動植物などの歴史を立体的に紹介する自然史展示室と、済州に住む人々の生活、食事、文化などを分かりやすく紹介する2つの民俗展示室に大きく分けられる。
自然史展示室は大きく分けて、海洋生物生態館と質岩石展示館と陸上生態館に分類されている。
館内撮影禁止ということで、写真資料についてはネットから参考借用する。まず、展示室の一つ地質岩石展示館を紹介する。
ここでは約120万年前から始まったとされる済州島の形成過程を5段階に分けて紹介、また火山島としての済州の紹介コーナーでは、死火山が多い済州の火山が噴火する場面や化石、そして済州の観光地として知られる萬丈窟(マンジャングル)の縮小模型なども展示していた。
民俗展示室だが、大きく第1、第2展示室に分かれている。
第1展示室では、今でも韓国に伝わる旧正月、秋夕などの名節や法事の料理、祭り、厄除け、昔の庶民の生活などが模型などで紹介されている。(下の写真は巫堂(ムーダン)による祈りの儀式)
第2民俗展示室では、済州島独自の生活の様子が紹介されている。
もともと火山帯だった島は岩が多く、農業には向かない土地だったそうで、そんな中で工夫して稲作をする様子や狩猟、そして海女(ヘーニョ)の様子も紹介されている。
特に済州には今でもたくさんの海女の方がいると聞いていたので、ここは非常に興味を持って見学した。
写真撮影が許可ならば、いい資料がいっぱい手に入ったが、まことに残念だった。
巫堂(ムーダン)と海女(ヘーニョ)については、この島に来るきっかけとなった泉靖一や司馬遼太郎が、その著書の中で詳しく記載しているので、このブログのどこかで触れたいと考えている。
写真撮影が許可ならば、いい資料がいっぱい手に入ったが、まことに残念だった。
巫堂(ムーダン)と海女(ヘーニョ)については、この島に来るきっかけとなった泉靖一や司馬遼太郎が、その著書の中で詳しく記載しているので、このブログのどこかで触れたいと考えている。
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