小和田集落あたりの女川のこと その2

 小和田集落すぐの堰堤を超えて、更に上流へ進んでいく。

 ここで紹介するポイントは地図の右方部分で、ヤ(山女を釣り上げた場所)、イ(岩魚を釣り上げた場所)がこれ以外にも数十箇所もある場所である。

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 このポイントは川が下方に大きくU字を描いていて、なかなかの好ポイントとなっている。

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 まずこのポイントの最初の淵であるが、この淵で大物が釣れたことは一度も無い。

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 この淵の先端部分の、川水が淵に流れ込む部分から5m位の場所で、かなり大きな岩魚や山女がヒットしたことが何回かある。

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 だが、ここの淵で最大の見所は、淵の上に咲く花々の美しさである。

 ここではこの時期、タニウツギと藤と山ツツジの競演が見られて、実に美しい渓流景観を呈するのである。

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 ここでたとえばビールでも1杯ひっかけながら、釣りを真面目にするでもなく、のんびりと周りの風景に浸って風景に同化していくと、ここは桃源郷ではないかと思ったりすることもあるのである。

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 この淵の近くに咲いていたピンクのこの塊は、どうやらタニウツギである。

 自然の造った美術品に感心する。

 また、この淵の周囲はコゴメや蕗の大発生地で、時期になると釣りも忘れて山菜採りに走るのである。

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 こんな風景を見ていると、僕ら日本人が古来から追求してきた「幸せ」の意味を考えてみたくなるのである。

 同時にこの美しい日本の自然を守るためにも、間違った方向へ向かってはいけないと考えるのである。

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