吉備王国へのみち その19  三の平櫓東土塀まで歩く

 ここで、備中松山城登城マップを掲載する。

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 今は1のふいご峠八合目登城口から歩いて、3の大手門跡に向かっているところである。

 登城をはじめて、最初に見えてくるのが中太鼓櫓跡の石垣で、ちょうどここがふいご峠駐車場から天守までの中間地点にあたっている。

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 ここの櫓台の上からは、城下町が一望でき、川の形や川に沿ってできた城下町の形がはっきりと確認でき、西側の斜面が急であることと、ここが防備の要の場所だったことがわかる。

 中太鼓櫓跡をあとにし、ふいご峠から約700mの山道を歩いて、大手門跡に到着した。

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 備中松山城の大手門跡は巨大石垣群の遺構で、大手門の右側に注目すると、大きな自然の岩と人工的な石垣がうまく組み合わされて、お城が築かれていることがわかるが、臥牛山はこうした大きな自然の岩がたくさんある山で、こうした自然的な特徴を活かしてお城が造られている。

 右側に見える案内板によると、崩落を防ぐためにここには「岩盤変動監視システム」が搭載されているとのことである。

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 大手門跡の石段を歩いていくが、ここはいろんな形をした石垣が組み上げられている。

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 備中松山城復元図によれば、大手御門がこのあたりにあり、図のような城郭等がこのような配置で並んでいた。

 天守と二重櫓が往時のままに残される備中松山城だが、実は現存する土塀も三の平櫓東土塀と厩曲輪土塀(うまやくるわどべい)の2ヶ所ある。

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 そのうち大手門を入った先にある、この4の三の平櫓東土塀は、国の重要文化財に指定されている。

 東土塀は四角い矢狭間と丸い筒狭間を備えた土塀で、長年の風雪に耐えて残ったものだが、土塀全体が重要文化財ではなく、一部は復元したものである。

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