中国編23 周恩来と田中角栄の歓談の場へ出陣

 これから僕らが向かうところは、日中の共同声明が行われた場所。

 金妙珍は熱狂的な田中角栄ファン
なので、ここへ案内しないことには自分のガイドとしてのプライドが無くなると考えていたのだろう。

 日本と中国は、日清戦争後不幸な歴史を持ったが、また再びこの共同声明以降、お互いの手を取り合い、現代史の中を進んで行くことになる。
イメージ 1

 ホテルの入り口には、僕らを歓迎するように、派手な造花が飾られ、僕らを歓待してくれた。

 日本中華人民共和国国交を回復するために1972年9月29日、中華人民共和国の北京で調印された日中共同声明

 日本側 からは、内閣総理大臣田中角栄 、外務大臣の大平正芳が出席。中華人民共和国側 からは国務院総理周恩来、外交部長姫鵬飛が出席した。

イメージ 2


 会場となったホテルのロビーはやはり立派で、日中友好の歴史をそのまま継続しているかのような凛とした雰囲気を感じた。

 この声明の要旨は、以下のとおりである。

日中国交正常化の実現
中華人民共和国を中国の唯一の合法的政府であると承認
③台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを日本は十分理解し、尊重する。
中華人民共和国政府は日中両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄する
⑤日本と中華人民共和国は主権、領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政相互不干渉、恒久的な平和友好関係を確立する。
⑥日中間のすべての紛争については平和的に解決し、武力又は武力による威嚇に訴えない。
⑦日中両国はアジア・太平洋地域において覇権を求めない。覇権を確立しようとする他のいかなる国や集団に反対する。
日中平和友好条約の締結を目指す

イメージ 3

  玄関前に置かれた飾り物の、飛天?の女性の姿が、金妙珍の姿にダブり、日中の不幸な歴史の解消のために, かいがいしく働く天使のように見えた。
 
 その後、日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約が1978年8月12日日本東京で日本国と中華人民共和国との間で締結された。

 
金権問題で失脚した田中角栄のライバルの福田赳夫政権下でのことで、内容は基本的に日中共同声明の文面を踏襲したものとなっている。

 主権・領土の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉が記述されているのが特徴。

中国側は賠償金請求を放棄する代わりに、日本側からODA等の巨額な経済援助を引き出し、飛躍的なその後の経済成長に繋げることになった。
 
 ここで、問題です。

 日中共同声明が執り行われたこのホテルの名は、なんというホテルでしょうか。

お解かりの方は、コメント欄に回答してください。

この記事へのコメント