耽羅紀行(済州島の旅) その22 トケビ道路を見学
ここで、2日目の日程とコースを再度紹介しておく。
赤四角で囲まれた部分が2日目に用意されている食事である。ウニワカメスープは既に食べた。
これから神秘の道路とも呼ばれている、トケビ道路を見学、その後済州島を北から南に横断し、島の南部の中文リゾートを中心に見学する。(赤四角の範囲が見学地となる。)
まず、トケビ道路の見学である。
今バスが止まっている道がトケビ道路、バスに乗車している僕等にはこの道は上り坂に見える。
そこで、バスを使って実験が始まった。
バスのエンジンを止め、この神秘の道路(別名お化け道路)でバスがどう動いていくかを検証する。
バスは、乗客の歓声を乗せながら、少しずつ前に動き出した。
つまり、この道路は下り坂だったということになる。
バスはかなりの勢いをつけて走行し、とうとう前方に停車していた右手の車を、あっという間に追い越した。
実験の成功である。
バスを降りて、大勢の観光客で賑わっている実際のトケビ道路を歩いてみる。
街路樹が整然と両側に並んでいる、歩いても実に気持ちのいい道路である。
前の車が音も立てないで近づいてくるが、もちろんエンジンを切って、ギアをニュウトラルにして、登り坂にしか見えない坂道を、逆に下って走ってくるのである。実に不思議な光景である。
次に、ヤン・ギョンシンガイドがすぐそばの売店から水の入った水桶を借りてきて、アスファルトの道路に流した。
水は、低く見えるが実際は高い左手方向から、高く見えるが実際は低い右手方向へ静かに流れていく。
この実験の後、ヤンガイドから、売店から水を借りたので何か買ってやって欲しいという可愛いお願いがされ、ほぼツアー全員が食べ物などを買っていた。
見学の方々はトケビ道路のような場所が大好きなようで、国境を越えてわいわいがやがややりながら楽しんでいた。
ほとんどの方が、通行の車を完全に無視するほど夢中になっていた。
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