「オホーツク街道」の旅 その23 毛がにの漁獲高日本一の町でちょっぴり贅沢な夕食
3時頃にこの近くのコンビニで、306円でカレーパンとハムを買い、クッチャロ湖畔の白鳥の舎前でコーヒーを沸かし、遅い昼食とした。
湖は逆光の時間となっていて、太陽光が薄いレンブラント光線のようにクッチャロ湖に注いでいた。
今日はイトウ釣りの日としたので、明治中期に金の採掘で賑わったことがあるウソタンナイ砂金採掘公園とかこのあたりの見所には目もくれず、宿泊先である枝幸町の大崎旅館へ向かった。
枝幸町(えさしちょう)は、北海道最北の宗谷地方の南部に位置する毛がにの漁獲高日本一の町である。
町名の由来は、アイヌ語の「esausi」(エサウシ/岬の意)によるとされている。
そういえば、この町には神威岬や目梨泊岬やウスタイベ岬があり、このどれかの岬にちなんでかそれとも全部の岬に因んでか知らないが、地理的な要因で名付けられたようだ。
また枝幸町は、鮭の水揚げ産地としても有名で、日本で三番目の水揚げ量を誇っている。遡上する前のいわゆる銀毛の鮭が多く、脂がのったメヂカ鮭や鮭児も水揚げされる。
近年はホタテ稚貝撒き漁業の漁獲高が伸び、この他にも、カレイ、ナマコ、リシリコンブ、エゾバフンウニなど、様々な魚介類が水揚げされている。
夏でも冷たいオホーツク海域の恩恵をモロに受け取っている町の一つである。
大崎旅館は味処北海道で、旅館・お食事処を営んでおり、「枝幸かに料理日本一の会」の会員旅館でもある。
ただ、旅館は築後100年以上は経過しているようで、アチコチが古めかしい昔ながらの旅館という印象。
ただ居心地は大変良く、旅に出てから久しぶりにくつろげた。
建物や部屋の全般的な印象とはかけ離れ、食堂はなかなか凝っていて、落ち着いた上品な印象で、上質な和風料理でも楽しめそうに仕上がっている。ヒトっ風呂浴びて夕食タイムとなった。
1泊2食付き6,500円なので、大した料理は出ないだろうと思っていたが、さすが「枝幸かに料理日本一の会」会員の旅館、毛蟹の1匹ものが出て来た。
オマケにホタテやウニまで並んで出ている。
主役の毛蟹の脇まで固めている布陣に、嬉しい誤算の夕食となった。
幻のイトウとの遭遇は気配すらも無かったが、今夜は奮発して瓶ビールの大瓶まで頼んで、酒池肉林の一人宴会を楽しんだ。
この記事へのコメント