「日本最長10河川の旅」で出会った「日本を代表する人物」 その10 木曽川への旅 島崎藤村 NO1 藤村記念館を見学
馬籠到着は午前11時前、馬籠宿をさっと見学してここで昼食を食べ、お昼には妻籠に向かって歩こうと決めた。
馬籠は石畳の綺麗な坂の町で、道の両側に民宿や旅館や土産物屋や食堂が軒を並べている。案内図の右手(北の方角)が妻籠へ続く旧中山道である。
案内図を拡大して見やすくして見学した場所を示すと、まず赤字Aの藤村記念館、そして馬籠脇本陣資料館、見学箇所はこの2箇所。
赤字Cの恵盛庵(けいせいあん)でザルそばを食べて昼食とした。
それでは赤字Aの藤村記念館から見学を始める。
藤村記念館は明治・大正・昭和の三代にわたって活躍した文豪島崎藤村の出身地、木曽谷最南端の馬籠宿にある文学館。
生家は明治28年の大火で焼失したが、昭和22年に「この地に地元出身の文豪を記念するものをつくろう」と考えた地元住民の勤労奉仕により藤村記念堂が建てられ、昭和25年に長野県民の寄付金を受け展示施設藤村記念文庫が完成、昭和27年より藤村の長男楠雄氏より五千点を超える資料の寄贈を受け文学館として活動を開始、昭和30年には「島崎藤村宅跡」として県の史跡指定を受けた。
現在は、藤村記念堂、藤村の祖父母の隠居所、ふるさとの部屋(DVDコーナー)記念文庫(研究室)、第二文庫(企画展示室)、第三文庫(常設展示室)の建物からなり、『嵐』『夜明け前』などの作品原稿、遺愛品、周辺資料、明治大正詩書稀覯本コレクションなど約6千点を所蔵している。
藤村の人となりについては「2002年の信濃川の旅」で小諸に行った際に詳しく記述しているので、ここで再び紹介することは控えたい。
藤村が明治5年(1872)3月25日に筑摩県馬籠村(旧長野県木曽郡山口村馬籠、現岐阜県中津川市馬籠)の、この藤村記念館のある場所に生まれたことだけを記す。
藤村記念館を出ると、石畳の続く坂道が、北方に伸び上がって行く。
ここをどんどん進んでいけば、やがて妻籠宿に到着する。
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