石狩川への旅 序章
石狩川の旅は日本の最長河川の旅のラスト前の旅であり、河川延長は信濃川、利根川に続き三番目となる268kmを誇る道内一の大河川である。
源流地は大雪山系の石狩岳、そこから河口の石狩町までの268kmの行程を、いつものように我が愛車「レガシーツーリングワゴン」で走破するのである。
ところで、北海道が僕の中で、一つの憧れの地として長い間存在していたことは紛れもない事実である。
北辺への憧憬が、いつ頃生まれて僕の感情の底の部分で長い間息づいていたかは定かでないが、今ではりっぱな大きさに成長しており、北の辺りを明確な目的も無く歩き続けて見たいという願望となっていた。
源流地は大雪山系の石狩岳、そこから河口の石狩町までの268kmの行程を、いつものように我が愛車「レガシーツーリングワゴン」で走破するのである。
ところで、北海道が僕の中で、一つの憧れの地として長い間存在していたことは紛れもない事実である。
北辺への憧憬が、いつ頃生まれて僕の感情の底の部分で長い間息づいていたかは定かでないが、今ではりっぱな大きさに成長しており、北の辺りを明確な目的も無く歩き続けて見たいという願望となっていた。
人間は自分というものを永遠に探し続けながら旅をしているようなものであり、人生の早期で自分が何ものなのか疑問に思った人間にとって、極北の大地でビッグゲームを追い詰めながら旅を続けたマンモスハンターの血の末裔こそが、僕という存在そのものに最も近いと、この頃痛感している。
北海道は、マンモスハンター達が15000年程前に沿海州から陸続きのサハリンを経由し、到達しここで生活した地でもある。
オホーツク人に続き北海道の覇者となったアイヌ(蝦夷)人も、聖獣である熊を祀り、森羅万象の自然界の生き物達を神々とあがめながら、アミニズムの世界を築いてきた。
北海道は、日本人とは異種の民族の支配した地であり、日本人がここに本格的に移り住んでから、まだ150年にも満たないのである。
北海道の屋根である大雪山系から流れ下る石狩川の流れの逆、つまり河口部分から開拓の手は入れられて、探険家の手で北海道の奥地へ奥地へと文明の火が入って行った。
今年の旅は、北辺への憧憬を完轍する旅であり、文明の火が未開地を征圧した有様を確認する旅でもある。
ところで、日本地図を広げて見ていて、うかつにも気づかずに見逃していたことがある。それは、日本の国の海洋域での権利水域の大きさである。

日本が島国であり、それも国全体が海に囲まれているという絶好の地理条件が、広大な海洋域での権利をもたらす事となった。
現在のところ世界の海は国際法上大きく4つ(領海、接続海域、排他的経済水域、公海)に分けられている。
日本の国土は約38万km2で世界第60位 領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせると約447万km2で世界第6位となる。
●領海
・領海の基線からその外側12海里(約22km)以内の海域。
沿岸国の主権がおよぶ海域であり、外国船舶がその海域を航行するためにはその沿岸国が定める無害通航に関する法令の遵守が必要。
●接続海域
・領海の基線からその外側24海里(約44km)以内の海域(領海域の外側の12海里部分)
沿岸国が、領土・領海の通関上、財政上、出入国管理上(密輸入や密入国)、衛生上(伝染病等)の法令違反の防止及び違反処罰のために必要な規制をすることが認められた水域。
●排他的経済水域(EEZ=Exclusive Economic Zone)
・領海の基線からその外側200海里(370km)以内の海域(領海を除く)
沿岸国に経済的な管轄権が与えられているが、他国の航海に際しては自由通航となっている海域。
なお、排他的経済水域においては,以下の権利が認められている。
1.天然資源の開発等に係る主権的権利
2.人工島,設備,構築物の設置及び利用に係る管轄権
3.海洋の科学的調査に係る管轄権
4.海洋環境の保護及び保全に係る管轄権
●公海
・特定の国家の主権に属さず各国が自由に自国の旗を掲げて航行できる海域
このように海洋に広大な権利を有している日本は、明治以降の隣国との戦争の中で、幾度か自国の版図を変更してきた国でもある。
最大版図の第二次世界大戦前は、樺太の南半分、千島列島、朝鮮半島、台湾、中国東北部(満州)を自国の支配地域としていた。
現在のところ世界の海は国際法上大きく4つ(領海、接続海域、排他的経済水域、公海)に分けられている。
日本の国土は約38万km2で世界第60位 領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせると約447万km2で世界第6位となる。
●領海
・領海の基線からその外側12海里(約22km)以内の海域。
沿岸国の主権がおよぶ海域であり、外国船舶がその海域を航行するためにはその沿岸国が定める無害通航に関する法令の遵守が必要。
●接続海域
・領海の基線からその外側24海里(約44km)以内の海域(領海域の外側の12海里部分)
沿岸国が、領土・領海の通関上、財政上、出入国管理上(密輸入や密入国)、衛生上(伝染病等)の法令違反の防止及び違反処罰のために必要な規制をすることが認められた水域。
●排他的経済水域(EEZ=Exclusive Economic Zone)
・領海の基線からその外側200海里(370km)以内の海域(領海を除く)
沿岸国に経済的な管轄権が与えられているが、他国の航海に際しては自由通航となっている海域。
なお、排他的経済水域においては,以下の権利が認められている。
1.天然資源の開発等に係る主権的権利
2.人工島,設備,構築物の設置及び利用に係る管轄権
3.海洋の科学的調査に係る管轄権
4.海洋環境の保護及び保全に係る管轄権
●公海
・特定の国家の主権に属さず各国が自由に自国の旗を掲げて航行できる海域
このように海洋に広大な権利を有している日本は、明治以降の隣国との戦争の中で、幾度か自国の版図を変更してきた国でもある。
最大版図の第二次世界大戦前は、樺太の南半分、千島列島、朝鮮半島、台湾、中国東北部(満州)を自国の支配地域としていた。
最盛期、日本はここまでしていた。(赤い部分が支配地域)
ヨーロッパの列強諸国と同じことをアジアの人々に行っていた訳で、善悪を問わずに事実を述べればそういう歴史を持った国である。
このことを念頭に置きながら、今回の旅を進めて行きたい。
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