「オホーツク街道」の旅 その29 氷海展望塔オホーツクタワーの見学
さて、いよいよ氷海展望塔オホーツクタワーの見学である。
紋別港の南東の端、紋別港第3防波堤、通称クリオネプロムナードを500mほど歩くと、海に突き出たスロープを登った先に氷海展望塔オホーツクタワーがある。
オホーツクタワーは海上38.5m、海底7.5mの世界初の氷海海中展望塔で、海上からの展望だけでなく海中からもオホーツク海を眺める事ができる。
もちろん透き通った海を見渡せるというわけにはいかないが、ライトに寄ってきた自然の魚を観察できるなど海の中にいる雰囲気は十分に味わえる。海底階の水族館アクアゲートには流氷の天使クリオネの他にドクターフィッシュまでいて、実際に水槽に手を入れて古い角質を食べてもらった。
海底階はオホーツク海の海の中の生き物が窓から直接見える仕組みになっていて、それも東西南北の全ての方向の海が覗ける楽しい場所だった。
ここは地下1階、地上3階建てとなっており、1階はオホーツクホールとなっており、タワーのできるまでがパネル展示されている。
2階のオブザベーションホールでは流氷のできる原理やクリオネの生態をパネルや映像で勉強できる。
3階に展望ラウンジがあり紋別の町並みやオホーツク海を見渡せるだけでなく、流氷喫茶で軽食を食べることもできる。
展望台から見る紋別の町並みや山々は、やはり旅情をそそる。
1時間ほど時間待ちを兼ねて、氷海展望塔オホーツクタワーにいた。
ここに来るときは知らなかったが、この施設に来るのには送迎用マイクロバスを使用するのが何かと便利なことを、受付嬢から教えてもらった。
帰りはその送迎用マイクロバスを使用した。
ここからは宿泊先に向かうだけとなる。
オホーツク街道の旅は可能な限り司馬遼太郎を感じていたい旅としたかったので、紋別での宿泊ホテルは、彼の泊った紋別セントラルホテルを選んだ。
このホテルは毎年この時期、6月下旬に開催されるサロマ湖100キロウルトラマラソンの宿泊客に占領されて予約客が殺到しているとのことだったが、何とか潜り込めた。
近くに魚の加工工場でもあるのか、独特の魚臭(「紋臭」というらしい)がしたが、司馬遼太郎が泊ったホテルということで、僕的には全て許した。
夕食は1,280円の豚カツ定食、380円で小生ビールも付けて、小奇麗なレストランでゆっくりと食事を楽しんだ。
部屋に帰ってから、忘れないように、考古学者気分で過ごした今日1日の濃密な出来事や史跡の案内人の話した内容などをメモにまとめた。
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