釣り師ジュンチャンと世界を巡る 第29回はスウェーデン
今日はスウェーデン、ヨーロッパで4番目に大きい国で、西にノルウェー、北東にフィンランド、南西にカテガット海峡を挟んでデンマーク、東から南にはバルト海があります。
この国も北ゲルマン民族の国で、その中のスベリ族がスベリエ王国を建国した、つまり、スウェーデンのことです。
このスベリ族は白い皮膚、長身、金髪というもっともゲルマン的な特徴を有している民族で、「五木寛之の白夜物語」にはこのスベリ族の血を色濃く受け継ぐ娘との、夏至祭りを頂点としたミュージシャン達の物語が「白夜のオルフェ」というタイトルで書かれています。
また、キエフの修道士、ネストルの編纂した「過ぎし歳月の物語」によると、862年、スウェーデン・ヴァイキングのノルマン人・ルス族(ロシアの語源)が首長リューリク(?~879)に率いられて北西ロシアに位置する「ノヴゴロド」を占領し、スラヴ人を征服してロシア最初の国家を建設したことが記されています。
彼らは、8世紀の末からヨーロッパ各地の沿岸地方で交易や海賊をして、勢力を次第に拡大していったのです。
またここの首都であるストックホルム(杭で囲んだ島の意味)は、ノーベル賞の授賞式が行われるところですが、大江健三郎はノーベル文学賞の授賞式で「あいまいな日本の私」というタイトルの記念講演を行いました。
彼は、ハックルベリー・フィンの冒険と同じように少年時代に愛読した「ニルスの不思議な旅」に触れ、やがて自分もスカンジナビア半島を飛ぶ旅に出ることを予知していたと語っていました。
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