九州散歩Ⅰ その29 平戸城内を簡略に紹介

 ここから、平戸城内を順に、簡略に紹介していく。
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 上記の城内案内図に従って、1の見奏櫓から見ていく。
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 二の丸北部を守る見奏櫓は、「五段ハグチ」と呼ばれる急な崖の上にあり、現在は絶景を見ながら休憩できるスペースになっていて、平戸の観光情報や関連施設についてもここで知ることができる。

 次に2の位置に建つ懐柔櫓である。
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 二の丸東側の守りとして白浜港を望む位置に建てられた櫓で、現在は日本100名城初の常設の宿泊施設「城泊」として宿泊可能な施設になっていて、プライベートで平戸の海を独り占めできる。

 その次に、3の位置に建つ地蔵坂である。
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 二の丸北側に位置する櫓で、乾櫓と北虎口門を結ぶ中間点にあり、城壁に張り出して側面から北虎口門を守ることを想定して建てられていた。

 その次に、4の位置に建つ狸櫓である。
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 平戸城に残る藩政時代の唯一の櫓で、正式名は多聞櫓だが、修理の際に狸が小姓に化けて松浦藩主の寝床に来て、このまま棲まわせて欲しいと懇願したといい、以降狸櫓と呼ばれている。

 その次に、5の位置に建つ北虎口門である。
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 北側の守りで重要な役目を担った門で、現存する唯一の木造遺構である。

 石垣と石垣の間にのった「渡櫓」様式をとり、藩主の庭園(棲霞園)に最も近く、二の丸御殿への通用門でもあった。

 最後に、6の位置に建つ乾櫓を紹介して、天守の中に入っていく。
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 平戸城の再築当時、二の丸御殿を守護していたとされる乾櫓は、平戸の乾の方角(北北西)にあたることから、乾櫓と呼ばれ、櫓の北側には他の城門と連動した「隠し小口」があったとされる。

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