奈良大和路散歩(2016年の旅) その30 今井町を散策 その1
今日の日程の最後は今井町である。
橿原市の今井町に残る古い町並みは、中世の環濠集落を発祥とし称念寺を中心とした寺内町で、江戸時代も自治が行われてきた日本でも極めて珍しい歴史を持つ町である。
今井町の横を通り、町のランドマークとなっている飛鳥川に架かる赤い蘇武橋の脇の大榎を見てから、戦国時代には高い軍事力を誇り、環濠で囲まれた城塞都市となっていた町の中に入っていく。
黄六角星印の大榎を見ながら、黄矢印のように町の環濠線に沿って自転車を走らせ、それから町の中に入っていき、町家喫茶古伊で小休止した後に、今井まちや館、今西家住宅、称念寺などを見てまわった。
今井町は現在もその広大な領域に戦国時代、江戸時代からの町並みと道路がそのまま残っていて、基本的には16世紀と変わっていない。
そのため火事に対する備えが厳重で、町のあちこちに避難所や防火水槽が設置されているのが印象的だった。
これは手押し井戸なので現在使用されているとは思えないが、ここの広場は間違いなく避難所として役にたっている。
町の外周を回って、基本的には16世紀と変わっていない町の中に入っていく。
一日で一番気温の高い頃に活動しているので、我慢が限界となり、町屋喫茶古伊を見つけてすぐに休憩とした。
ここで緑茶と和菓子のセットを頼んで、靴を脱いで20分程休憩した。
町屋喫茶古伊は江戸時代から続く商家を生かした店で、そばや甘味が楽しめるいい雰囲気の店である。
座敷や土間には年代物の家具や調度が手際よく配置されていて、今井町の良さが随所に感じられた。
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