オホーツク街道・イトウ釣りの旅 その1 イトウ釣りの初日

 今日の旅、6月26日(火)の旅の日程は以下のとおり。


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 去年の9月にも稚内に来たのだが、その時は台風15号に追われてのまことに不遇な旅だったので、見落とした場所が沢山出来た。

 今年の旅はそれを補いながらの「オホーツク街道」の旅となる。

 今日からの旅が事実上のスタートとなる旅で、昨日の鰊(ニシン)街道の旅は前座の旅。

 去年も泊った天塩町のサンホテルを出たのが6時過ぎだった。


 ところでこのサンホテルだが、去年の印象と丸で違っていて、テキパキとした四十代の奥さんが実家へ帰っているということで、八十才位の奥さんの親と思われる婆さん(大柄で昔はベッピンといわれたのだろうが・・・・・)が一人だけで、電話も出ない返事もしない、部屋の案内等すべていい加減という状態。


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 もう働くのは無理なのに、突然のピンチヒッターで仕方なく仕事をさせられているという状態だった。


 泊った部屋も古臭く家具も旧式で、去年泊った部屋は無いのかとつい言ったら、うちは全部こんな部屋だけと愛想もない返事。

 俺は客なんだぞとつい言いたくなったが、耳も良く聞こえないような様子の婆さんに何を言っても糠に釘。

 まあ寝れるだけいいかと思い直して、寝酒の助けを借りて朝まで熟睡した。


 さて、今日はイトウ釣りの初日、居れば釣る自信も少しはあるのだが、期待感は丸で無く、サロベツ川の去年釣りをした場所と釣りそびれた場所に向かった。

 まず去年いい印象だったサロベツ原野の入口の音類橋手前で車を留め、サロベツ川に入ると、草の陰や土の上で休んでいた蚊の大群が音を立てて襲ってきて、川までがなかなか行けない。


 野田知佑のマッケンジー川やユーコン川の旅行記、開高謙のオーパ!!などを読むと、蚊の大群に襲われ全身が腫れ上がったとか、全身痒くて寝れなくなったとかいう話を書いているが、そういうことが現実に起こることが実感出来るような蚊どもの活躍で、1分も竿を川へ出して入れない。

 肌の露出しているところに奴らはしつこくまとわりついてくるので、目や口や鼻を襲ってくる蚊を振り払いながら釣竿を振る技量もなく、ここは敗北を認めてほかの場所へ早々に異動した。


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 移動した場所は豊富町の開源パーキングの近くのサロベツ川の中流域、新サロベツ橋が架かる下辺りが良いとかイトウ釣りの神様神川竜一からのネット情報で知った知識だけでそこへ出かけた。


 現実のその場所はまったく渇水していて、川幅も極端に狭く、イトウが居着く状況ですら無く、その上例の蚊の大群の早速の出迎えである。

 ここの蚊は、車の周りにもまとわりつき、釣りをしようという元気すらもはや出ない。


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 また場所を移動し、兜沼へ行く途中の水量の幾分ましな感じのするサロベツ橋下を狙ってみた。

 蚊の大群は幸いにもここには居なかったが、やはりイトウの居る気配も無かった。


 今日は早々イトウ釣りを諦め、稚内へ行くことにした。

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