「オホーツク街道」の旅 その32 網走でオホーツク流氷館を見学

 ワッカ原生花園や常呂遺跡を見終わると、オホーツク街道の旅は終着駅の網走を残すのみとなる。
 目的の旅はここで終わり、後の旅は付録となる。

 網走にはアマチュアの考古学研究者米村喜男衛氏がその生涯を捧げたモヨロ貝塚とモヨロ貝塚館があるが、あいにくこの旅の間は貝塚の修復作業期間ということで、見学することが出来なかった。この旅最大の遺跡であり、最も訪ねたかった場所でもあったので、旅の前からかなりガッカリしていた。

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 諦めて、網走では天都山のオホーツク流氷と山麓の北海道立北方民族博物館、それに網走市立郷土資料館を見ようと決めた。常呂から1時間程で網走に到着、天都山へはそこから30分程で行けた。

 まず、オホーツク流氷館の見学となる。オホーツク流氷館は北海道網走市の天都山山頂にある流氷とオホーツク海をテーマとする網走市立の科学館。実物のオホーツク海の流氷を展示し、その発生の仕組み等を紹介するほか、流氷の海に生息する、流氷の天使クリオネやフウセンウオなどの海洋生物も飼育展示している。

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 1Fには展示室1、2、3があり、展示室1では「流氷の海交流の海原」のタイトルで、北海道と大陸の関わり、オホーツク海の地理や歴史をビジュアルに紹介している。展示室2ではオホーツク流氷シアター「オホーツク物語・あばしり」で、網走の四季を110インチの大画面で臨場感溢れるハイビジョン映像で紹介。展示室3では「海が凍る不思議」のタイトルで、北半球の模型や流氷のスライス模型の展示、解説パネルで流氷の誕生から消えるまでを紹介している。

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 2Fには展示室4があり、「流氷の海のいきもの」として流氷の天使クリオネやフウセンウオ、ナメダンゴを水槽で常時展示。展示室5では「流氷とシバレ体験、マイナス15度の室内で濡れたタオルが棒のように凍る「シバレ体験」ができる。

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 かなりしっかり展示物を見てきて、気がつくと、お昼時間を過ぎていた。3階のレストランで昼食タイム。

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 冷やしラーメン定食を注文、880円だった。ご飯の上の唐揚げがなかなかイケてる旅人向きの定食、これを選んで良かった。昼食後、同じフロアにある天都山展望台で、網走の街の景色を眺める。

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 天都山の緑の向こうに網走の街は細長く広がり、その彼方にはオホーツクの海が悠然と広がっていた。平成24年6月29日(金)の昼頃の、網走風景である。

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