2012年に旅したオホーツク街道の続き その31 屈斜路湖

 摩周湖第一展望台レストハウスで昼食も済ませ、ここから屈斜路湖の絶景が堪能できる美幌峠に向かった。

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 美幌峠まで約40km、午後2時前には美幌峠の駐車場に到着した。

 この屈斜路湖も、大学2年時に友人二人と三人組で徒歩中心に二週間旅した北海道旅行で立ち寄った場所で、その時の記念写真が残っていた。
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 20歳の頃の僕は、ここでも絶景の屈斜路湖を背景に元気に笑顔で記念写真に写っていた。

 この写真は数十年も前の写真なので、どの湖を背景に撮ったのかすぐには判らなかったが、ネット検索で美幌峠の絶景を見ていてすぐにここだとわかった。

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 美幌峠から屈斜路湖を見ると、湖中央部に日本最大の湖中島である中島(面積5.7km2、周囲12km)が浮かんでいるのですぐに判る。

 屈斜路湖は弟子屈町にある自然湖で、日本最大のカルデラ湖である。

 このカルデラ湖は、藻琴山、サマッカリヌプリなどを外輪山とする東西約26km、南北約20kmの日本最大のカルデラである屈斜路カルデラの内側に約3万年前に形成された。

 屈斜路湖の名はアイヌ語由来で、喉口、転じて沼の水が流れ出る口を意味するクッチャラに由来し、この湖のクッチャラ近くにあったアイヌの集落(コタン)「クッチャロ」に和人が字を当てたとされている。

 この喉口に行ってみた。

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 赤☆印が美幌峠で、黄☆印が釧路川の源流となる流出口である。

 この流出口近くには、幕末の探検家・松浦武四郎も立ち寄ったアイヌの集落があり、そのコタンの名がクッチャロだったのである。

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 釧路川流出口ではプライベートカヌーツアーの参加者がカヌー体験をしていた。

 このツアーは、日本最大のカルデラ湖の屈斜路湖をスタートして清流釧路川源流へ漕ぎ出すもので、途中通称「鏡の間」と呼ばれる泉に立ち寄ったり、釧路川の透き通る水と緑豊かな景色を楽しむというカヌー体験ツアーである。

 僕もカヌー体験に参加したかったが、時間がないので先を急いだ。

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 次に向かったのは、橙☆印の砂湯である。

 屈斜路湖の湖と接する湖畔で、砂を10cm~30cm手で掘ってみると温泉が湧き出てくる。

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 熱いお湯になる場所と、そんなに熱くならない場所があるようで、僕が掘った砂湯はぬるま湯程度だった。

 この屈斜路湖畔の砂湯に大学2年時に旅した三人組は立ち寄ったはずだが、頭の中にはその記憶がまったくなく、証拠の写真もない。

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