2018年4月29日 萌黄色の季節 その3 「幸せな釣師」

 カラキ沢から少し下流に降りて、「ふたみね橋」の手前の空き地に車を停めた。
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 この橋の左手の道は霊峰光兎山の登山口で、登山道を歩いていけば光兎山頂に到達する。
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釣り師はこの道は行かず、橋下から藤沢川の上流に向かって歩いて、何か所かのポイントを攻めていった。
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 しかし、上流はまったく当たりなしで、今度は「ふたみね橋」の下流を釣り下ることにした。

 中央に見えている橋は「ふたみね橋」と「中束橋」の間にある橋である。
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 ここまで釣り下っている間にも好ポイントが何か所もあったが、ここも全くあたりすら無かった。
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 この堰堤でも出てこない。
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絶望的状況を救ったのは、この「中束橋」下の淵である。

 祈りを込めてポイントの淵に流すと、ようやく当たりが来て、この1匹を慎重に取り込んだ。
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 釣れたのは20cm程度の山女、「ふたみね橋」から「中束橋」まで歩いてこれ1匹、しかし釣り師が幸せになるにはこれで十分である。
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帰路「女川ハム工房」に立ち寄り、晩酌のつまみを買った。

 豚肉のモモの干し肉製「ちょいワルの酒の肴」と、豚肉のウデの干し肉製「湯上り熟女の酒の肴」である。
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 それからいつものコースで、玉こんにゃくを食べ、天然温泉ユーム風呂で汗を流した。
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 「幸せな釣師」の仕上げの昼食は、ノボリバタが裏になってはいるが「そば屋岩蔵」の親子丼である。

 今日の「岩蔵」は僕のいる間中、店の二十数席がずっと満員状態で、20分程度じっと待つことになった。

 「釣り師は忍耐力が必要、しかしせっかちでなければ魚は釣れない。相反するものを持っていることを、西田哲学で絶対矛盾的自己同一という。」と、わかったようなわからない話をしていたのはあの開高健で、僕も「絶対矛盾的自己同一」を抱えた釣り師ということで、この場面で「せっかちを極力抑え、忍耐力をフル発揮」した。
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待った効果が加算されて、今日の「親子丼」は、なおさら絶品となった。



 余談だが、この連休に長男一家が名古屋から遊びに来ていて、彼等には女の子と男の子の二人の子どもがいる。

 関川村から買ったり頂いたりしてきたものは、彼等との夕飯の丁度良い食べ物になった。
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「ちょいワルの酒の肴」と「湯上り熟女の酒の肴」は、小学校2年になる女の子が好物で、彼女はきっと旦那と楽しくお酒の飲める素敵な奥さんになるだろうと、つい期待してしまった。
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 コゴメの方もゆでて出したが、こっちの方は来年小学校に上がる男の子が野菜好きで、マヨネーズをかけるとまるでご飯のようにモリモリ食べていた。

 そういえば、彼の誕生日は5月6日、今日である。

 孫の健やかな成長を願いながら、今年の連休を過ごしている

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