横浜散歩 その9 馬車みち その2

 文明開化の浪漫があふれるおとなの街「馬車道」は歴史建築やアート作品がいっぱいなので、これから紹介する。
画像1

 この像はアイスクリーム発祥の地を記念した「太陽の母子像」で、毎年5月9日の「あいすくりーむの日」にイベントが行われている。
画像2

 これは日本人初の写真家・下岡蓮杖が同地で写真館を開業したことを記念した碑である。

 下岡 蓮杖(しもおか れんじょう、文政6年2月12日(1823年3月24日) - 大正3年(1914年)3月3日)は、日本の写真師であり画家である。

 「蓮杖」は号で通称は久之助、横浜を中心に活躍した上野彦馬や鵜飼玉川らと並ぶ、日本最初期の写真家である。
画像3

 英国国会議事堂のガス灯の奥に見える赤いオブジェは世界的彫刻家マルタ・パンの作品である。

 ここは車止めが馬だったり、地面のタイルに馬車道マークがあったり、さすが馬車道である。

 馬車道は歴史建築も楽しめる。
画像4

 この建物は横浜指路教会で、建物自体は1874年(明治7年)に、宣教師ヘンリー・ルーミスを初代牧師として設立された。

 指路という名前は、1859年(安政6年)に日本を訪れた宣教灰J. C. ヘボンの母教会の名’’Shiloh Church”が由来で、現在の教会堂は1926年(大正15年)に建設され、1989年(平成元年)に横浜市認定歴史的建造物に認定された。
 
画像5

 ここでもう一度、馬車道の地図を掲載する。
画像6

 この建物⓵は、旧川崎銀行横浜支店(現・損保ジャパン日本興亜 横浜馬車道ビル)である。

 1922年(大正11年)に矢部又吉の設計により、川崎銀行横浜支店として建設された。

 1986年(昭和61年)に取り壊される予定だったが、現在では損保ジャパン日本興和横浜馬車道ビルの一部壁面としてその姿を残していて、今は横浜市認定歴史的建造物の第1号として名を遺している。
画像7

 この建物②は、旧富士銀行横浜支店(現・東京藝術大学大学院)である。

 1929年(昭和4年)に安田銀行横浜支店として建設され、1948年(昭和23年)に富士銀行と改称した後も、横浜支店として使われていた。

 戦前の古典主義様式の銀行建築の典型といわれていて、2005年(平成17年)からは、東京芸術大学大学院映像研究科のキャンパスとして活用されている。
画像8

 この建物③は、現神奈川県立歴史博物館である。

 1904年(明治37年)に、妻木頼黄の設計により、横浜正金銀行本店として建設された。

 1969年(昭和44年)には国の重要文化財になり、1995年(平成7年)には国の史跡にも指定された。

この記事へのコメント