奈良大和路散歩(2016年の旅) その37 女人高野の室生寺へ
そして、奈良大和路の旅の7日目は、時刻表を駆使して電車とバスを乗り継いで寺社を旅するかなりの緊張を強いられる1日となった。
ほぼこの日程通り旅を進めたが、聖林寺には行かず、朝食と昼食も違ったものを食べた。
今日の出発は早く、早朝6時半にホテルを出て桜井駅で朝食となった。
朝食は具が刻みネギだけのこんな簡素なそばと、昨日の残りの柿の葉寿司3巻ほどで済ませた。
桜井駅から電車に乗り室生口大野駅で降車したが、駅でバスを待っている観光客の数は20名を越えていて、駅周辺はにぎやかだった。
これからバスで、女人高野として有名な室生寺に向かう。
室生寺は奈良盆地の東方三重県境に近い室生の地にある山岳寺院で、宇陀川の支流室生川の北岸にある室生山の山麓から中腹に堂塔が散在する。
奈良時代末期の創建と伝えられ、平安時代前期の建築や仏像を伝えている。
真言密教の寺であるが、女人禁制だった高野山に対し女性の参詣が許されていたことから女人高野と呼ばれている。
時間通り15分ほどバスに乗り、8時35分位に室生寺に到着した。
室生川沿いに上流に向かって10分ほど歩くと、室生川の右岸に室生寺が現れる。
太鼓橋の上から上流を眺めると、竜神が宿る山地として神聖視され信仰されてきたこのあたりの風景の持つたたずまいに心を吸い込まれる。
そのまま橋を進むと、正面が本坊(住職の住む僧坊)である。
この本坊を右手に進む。
室生寺境内に入ってすぐに気づいたのだが、ゴミ等が落ちているところなどなく清潔に保たれていて、長年に渡って行き届いた管理が施されていることがわかって、歩いていると気分が高揚してきた。
しばらく歩いて仁王門に到着した。
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