サロベツ川でのイトウ釣り その3 2回戦の舞台はパンケ沼

画像

 2回戦は②のパンケ沼が舞台となる。


 パンケ沼の概要だが、幌延町に位置し、面積は3.47km2、アイヌ語で「下にある沼」を意味する。(ペンケ沼はアイヌ語で「上にある沼」の意味)、海の一部が閉塞されてできた海跡湖で、沼とその周辺は泥炭地となっている。


画像


 天塩川河口域からの海水がサロベツ川を経由して流入するため汽水環境が保たれ、ヤマトシジミ等の漁場になっており、イトウの生息地としても有名。


画像



 右がパンケ沼のシジミ、左の通常サイズの3倍はでかい。この沼は少し塩分を含み鉄分が溶け込んでいて鉄の錆びたような水の色をしている。


 沼は浅いようだが、濁っているので実際の深さは肉眼では判らないが最深部でも2m位ではないかな。


画像



 看板には赤色の緋ブナと鉄魚というフナが生息すると書かれていた。


 鉄魚とはフナ科の1種であり、体長は15cm程度で、鉄錆色をしたその体色から鉄魚と呼ばれる。テツギョと呼ばれる魚には複数のものがある。


 宮城県加美郡魚取沼で1922年に発見された、鰭の長いフナ。1933年、魚取沼一帯が鉄魚生息地として国の天然記念物に指定され、金魚の原種ではないかと話題となったが、後の研究によって、在来のフナの突然変異であり金魚とは無関係である事が確かめられた。


 パンケ沼は天然記念物の緋ブナと鉄魚や絶滅危惧種のイトウが生息する貴重な沼。 


画像


 2回戦は、鉄魚の生息する鉄の錆びたような水の色を見ながらの勝負。


 上層を、ロッドを立ててできる限り早いスピードでリールを巻く。


 中層を、ロッドを水面と平行にして普通のスピードでリールを巻く。


 ボトム(下層)を、ロッドを下向きでリールを遅く巻く。


 これをそれぞれ5回ずつ、ポイントを変えて繰り返した。


 全く食いつく気配が無いので、更にアクションとしてトウイッチを加えてみた。


 キャストしてから一定スピードで巻くのを、巻く速度に変化を付けてみたりもした。


 相変わらず食いつく気配すら無し。


 30分ほどして波も出てきたので、2回戦もいさぎよく敗退を認め、パンケ沼を去った。

この記事へのコメント