ジュンチャンと世界を巡る 第39回はスイス
スイスはドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインと国境を接した内陸に位置し、国内には多くの国際機関の本部が置かれています。
スイスといえばまず、アニメ作品の「アルプスの少女ハイジ」ですっかり有名になったアルプスが作り出す「美しい山々と湖が広がる大自然」が、第一に目に浮かびます。
そんな「アルプスの少女」で育った日本人が、スイスに来て「驚くことや納得すること」が沢山あります。
この国では空港や主要駅を除き、基本的に日曜日は店が完全に休みとなります。
24時間営業のコンビニ店なんて全くなく、一部の地域ではスーパーにお昼休憩があり、土曜日は午後4時に店が閉まります。
スイスのレストランは水が有料で、日本人の常識のお冷は出ず、有料のミネラルウオーターを頼むか「水道水を下さい」と言わないといけません。
敬虔なキリスト教徒が多い国なので、日曜日にうるさくしてはいけないそうで、アパートで朝から掃除機をかけても隣近所から苦情が来て、午後10時以降のシャワーも禁止です。
スイス相撲シュヴィンゲンの大会は国の一大イベントですが、優勝者に贈られるのは、現金でも高級車でもなく、なんと「最高ランクの牛」とのことです。
犬も立派なお客様で、デパートなどでは多くの人が犬連れでショッピングしていて、犬用の年間電車・バス乗り放題カード(子供料金の約半額)まであります。(もちろん、犬が座席に座ることは出来ません。)
日本では大型連休になると高速道路が大渋滞しますが、スイスのアルプス地方では夏の終わりに、牧下り」と言ってアルプスの山から村に戻ってくる牛や羊の群れで一部の道路が「渋滞」します。
スイスのスーパーで売られているキュウリは長さが30センチくらいあって、太さも日本のキュウリの倍くらいあります。
ナスもピーマンもブロッコリーもイチゴも、驚くほど大きいのですが、ジャガイモやたまねぎはびっくりするくらい小ぶりです。
ただ、美しい自然と反対に気になることも二つほどあります。
一つは永世中立国をうたいながら20代の男性に徴兵制を敷き、各家庭には自動小銃を支給していることです。(女性の軍隊参加は希望制とか・・・)
この国は、いつでも戦争状態に入れます。
もう一つは、スイス銀行の存在です。
鉄壁の匿名性が売りで、この銀行は独裁者の金庫番、犯罪者の金庫番として特に有名で、あの北朝鮮の方も、莫大な資産をあずけているとか・・・。
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