吉備王国へのみち その39 工芸・東洋館
次に工芸・東洋館に入った。
ここは、米や綿の貯蔵庫であった蔵を改装した展示室で、民藝運動を支持した作家の作品と、東洋の古美術品が展示されている。
ここでは、民藝運動を支持した上記の方々による工芸品を部屋ごとに展示している。
ここは、浜田庄司の部屋である。
濱田 庄司(1894年(明治27年)12月9日 ~1978年(昭和53年)1月5日、本名象二)は、主に昭和に活躍した日本の陶芸家で、次男の濱田晋作、三男の濱田篤哉、孫(晋作の次男)の濱田友緒はいずれも陶芸家、四男の濱田能生は硝子工芸家である。
次に、棟方志功室を覗いた。
壁に埋め込まれている丸太は、倉庫で使われる「荷ずり木」と呼ばれるもので、荷物と壁が密着しないようにするために作られ、荷物が壁でこすれず、隙間により湿気を溜まりにくくする役割がある。
実用のために生まれた壁が、美しく作品と調和して、まさに民藝の「用の美」となっている。
大原美術館所蔵の棟方志功作品を見ていく。
こんな作品がある。
こんな作品もある。
そして、こんな作品である。
棟方志功は1903年(明治36年)、刀鍛冶職人である棟方幸吉とさだの三男として生まれた。
豪雪地帯出身のため、囲炉裏の煤で眼を病み、以来極度の近視となるが、少年時代にゴッホの絵画に出会い感動し、「ゴッホになる」と芸術家を目指した。
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