釣り師ジュンチャンと世界を巡る 第40回はオーストリア
オーストリアは西欧とロシアの間に位置し、中欧に650年間ハプスブルク家の帝国として君臨し、第一次世界大戦まではイギリス、ドイツ、フランス、ロシアと並ぶ欧州五大国(列強)の一角を占めていました。
首都「ウィーン」は、長きにわたりヨーロッパの中心都市として音楽や建築など多様な芸術文化が花開いた都市であり、その名残は今も街のあちこちに色濃く残っています。
かつてモーツァルトやシューベルトを中心に多くの音楽家たちが活躍していて、ここでは記念イベントや大々的な音楽祭が数多く開催されています。
また、ウィーンはカフェ文化が発達しているので、毎日違うカフェを楽しんでみるのも旅の楽しみとなります。
そして、もう一つ魅力に溢れた都市が、モーツァルトの生まれた「ザルツブルク」です。
ザルツブルクとは塩の城という意味で、ローマ人の統治時代、周辺の山から採れる岩塩をヨーロッパ各地へ輸出することで莫大な富を築き繁栄してきた街なのです。
毎年夏にはモーツァルトの生誕を記念して、ザルツブルク音楽祭が開催され、一年中オペラやコンサートなどの音楽イベントが開催されています。
美しい大自然を満喫するならザルツブルグ郊外の「ザルツカンマーグート」です。
ここは山々と湖のコントラストが美しい湖水地帯で、オーストリア皇帝にも愛された、古くから皇族の避暑地として栄えた地方です。
モーツァルトの母が生まれた「ザンクト・ギルゲン」、湖畔のリゾート地「ザンクト・ヴォルフガング」、映画「サウンド・ミュージック」でマリアと大佐が結婚式をあげた教会のある「モントゼー」など魅力ある都市が点在しています。
特に景勝地ザルツカンマーグート地方の奥にそびえるダッハシュタイン山塊の山麓に位置する小さな町ハルシュタットはおすすめです。
Hallはケルト語で「塩」、Stattはドイツ語で「場所」を意味します。ハルシュタット湖の湖畔に家々が並び立つ景観は、世界でも最も美しい湖畔の町の一つとして知られています。
この記事へのコメント