ジュンチャンと世界を巡る 第42回はリヒテンシュタイン
今回も、ヨーロッパのミニ国家を取り上げます。
ミニ国家とは規模の非常に小さい主権国家のことで、極小国家、微小国家、マイクロステートなどともいいます。
今回取り上げるのは人口35000人くらいのリヒテンシュタインで、中央ヨーロッパに位置する立憲君主制国家となっていて、スイスとオーストリアに囲まれているため、「二重内陸国」(海に出るために少なくとも2つの国境を越えなければならない国のこと)となっています。
面積は南北に25キロメートル、東西に6キロメートルと狭く、日本の小豆島とほぼ同じです。
君主となっているリヒテンシュタイン家は、神聖ローマ帝国・ハプスブルク帝国における大貴族の家系であり、オーストリア・モラビア・シレジアなどに大きな領土を持っていました。
現在のリヒテンシュタインの領域にあたるシェレンベルク=ファドゥーツはその中の一部に過ぎず、歴代君主はウィーンに居住していました。
1806年に神聖ローマ帝国が解体されると主権独立国家となり、翌年にライン同盟に参加しましたが、地理的にもオーストリア帝国に近く、普墺戦争後もオーストリア側に付き、ドイツ帝国にも加わりませんでした。
1867年には永世中立国となり、第一次世界大戦では中立を守りました。
第一次世界大戦後におけるオーストリア=ハンガリー帝国の崩壊以降はスイスとの関係を強化、1923年に関税同盟を締結してからは実質的にスイスが安全保障を担っています。
ミニ国家ですので、隣国にどうしても頼ってしまいます。
観光場所としては、グーテンベルク城、ファドゥーツ大聖堂、ルパン三世「カリオストロの城」のモデルとなったファドゥーツ城、シュテットレ通り、リヒテンシュタイン国王が住んでいる「ファドゥーツ城」などです。
日帰りで1日楽しむのが、この国では一番いいようです。
皆さんは、リヒテンシュタインをどう旅してみたいですか。
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