因幡と伯耆の旅 その4 オアシスに到着
このオアシスだが、砂丘に降った雨や雪が湧き水となって溢れ出しているもので、1年中あるわけではなく晩秋から春にかけて出現し、雨が少ない夏場は消えてしまうのである。
ところが今年は冬季間に90cmを超える雪が降ったために湧き水の量が多くなり、7月8月の記録的な猛暑の中でも、かなりの大きさのままで残っているとのこと。

夏に珍しい光景を見られるので、なおのこと張り切って草の生い茂る草地を歩いていく。

冬季間には水没しているだろう草地を歩いているが、草地の真ん中に1本の水路があり、どうやらこの流れがオアシスに湧き水を供給している流れのようである。
僕にはこの水路が、砂漠を流れてロブノールに水を供給しているタリム川に見えるのである。

このタリム川の流れに沿って、草地の中をゆっくりと歩いていく。
タリム川の行きつくところには、夏季の猛暑の中でも僅かに水をたたえているロブノールのようなオアシスが出現する。

水深も50cm以上はありそうで、この中に鮒や鯉を放せば、釣もできそうな感じである。
このオアシスのほとりで、一組の家族がオアシスの中に足を入れて遊んでいた。

「水は冷たいですか」と聞いたら
「端はぬるいけど、真ん中は冷たい」という返事が返ってきた。

オアシスにたどり着き、最初の目的を達成したので、次は二つ目の目標である「馬の背を登って砂丘の頂上部に到達する」ことにチャレンジする。
頂上部からの絶景が楽しみである。
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