"旅の詩"の記事一覧

旅人かへらずから〜西脇順三郎

旅人かへらず    青春の時代と呼べる頃は、西脇順三郎の詩が全く理解できなかった。 僕には、彼の詩を理解できる日は来ないだろうと確信していた。 還暦を過ぎた今、彼の詩を普通に感じている自分に少し驚いている。 まあ、月並みに言えば、「年寄り」になったということなのかと思っている。  この詩は全168節から出来て…
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チリの国民的詩人 パブロ・ネルーダの詩「ぶどう酒」

ネルーダ・ぶどう酒  1971年にノーベル文学賞を受賞したチリの国民的詩人であり  反ファシスト活動家でもあったパブロ・ネルーダ  彼の詩集の中に「ぶどう酒」という詩がある。  それは大地の恵みを皆で飲み、そして歌おうという、祖国や民衆に思いを馳せた高らかな叫びの詩。  彼は外交官、政治家でしたが、大衆のために働く…
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丸山薫の詩

 「釣り師」のオフシーズンの楽しみと言えば読書となる。   そんな生活の中で、丸山薫のこんな詩を見つけた。  「 釣り師」の心に沁みます!!!  狼群      狼の群が旅人を追っていた      日没になると かれらは      野営の焚火(たきび)をとりまいて迫った      旅人は薪(まき)を投げ…
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