"読書日記"の記事一覧

サランヘヨ~韓国に恋をして 黛まどか

 黛まどかという女流俳人は、旅の好きな方である。先人の足跡を尋ねて、松尾芭蕉の奥の細道を辿ったり、北スペインのサンチャゴ巡礼道900kmを踏破したこともある。  今回取り上げる「サランヘヨ」の旅は、韓国の釜山駅を2001年8月21日にスタートし、1週間から5日間の旅を5回繰り返し、ソウル市庁舎に2002年10月30日に…
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本多勝一「カナダ・エスキモー」

 日本におけるルポルタージュの "古典" とでも言うべき本。 『エスキモー』という人びとの存在は知っていても、その生活については全く知らなかったので、驚きの連続となる印象的な本。  『エスキモー』は「酷寒の地で生活する民族」というイメージぐらいしかなかったが、そこに描かれる生活様式はまさに想像を絶する世界である。  その1 「時…
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泉靖一の「インカ帝国」

 「インカ帝国」について知るには丁度いい参考書がある。少し古く、古典とも言うべき本ではあるが。  僕が大学へ入って間もない頃(暇に任せて古本屋あさりをしていた頃のことだが)、タイトルに惹かれて文庫本等を20冊ほど買ったことがあった。  その中の1冊に、泉靖一の「インカ帝国」という岩波新書本があった。  泉靖一は、今は故人となっている有名…
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