"石狩川への旅(2010年の旅)"の記事一覧

石狩川への旅 その9 岩井俊二の「ラブレター」

 韓国ドラマ「冬のソナタ」が大ブレークしたのは2002年の日韓共催のワールドカップ大会以降だったと記憶している。 しかし、これより先に韓国や東南アジアで大ブレークした日本映画がある。 これが岩井俊二監督、中山美穂の主演で日本でも評判となった小樽が主要な舞台となる「ラブレター」である。 山で死んだ恋人の過去を、偶然出した手紙によって少しず…
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石狩川への旅 その8 「小樽市文学館」にて

 中央通りから手宮線跡を歩き、日銀通りに入った。 ここに小樽市立文学館・美術館がある。 外壁も内部も薄汚れていて、「誰もが犬のように頭を下げて道を歩いていた。」と綾瀬慎介が表現したような昔日の小樽っぽい建物の中に居ると、現実が遠くになるような感覚になる。 文学館は伊藤整と小林多喜二の展示物が目を引き、小樽はこの二人の偉大な文学者の街だと…
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石狩川への旅 その7「はるかノスタルジー」

 これから僕は、「はるか、ノスタルジー」の舞台となった小樽の街を映画の舞台を手がかりに散策する。「はるか、ノスタルジー」のメインテーマは、人気少女小説作家綾瀬慎介が自ら「封印していた過去」をたどる旅であるが、彼が主人公はるか(石田ひかりが、女子高生はるかと初恋の人三好遥子の二役を好演。)と最初に出会ったのが小樽駅付近の船見坂。  海猫…
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