"石狩川への旅(2010年の旅)"の記事一覧

石狩川への旅 その6「海猫屋」にて

 小樽は食べ物の美味しい街でもある。特に寿司が有名で、小樽寿司屋通りというのもあって、数十件の大小様々な店が競い合って商売をしている。 僕はここでの昼飯は海猫屋に決めていた。海猫屋は小林多喜二の小説「不在地主」のモデルとなった「磯野商店」が建てた倉庫。 ここは小説や映画の舞台となってから有名になった店で、村松友視の小説「海猫屋の客」や大…
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石狩川への旅 その5「小樽運河」にて

 小樽と言えば、一番先に思い浮かべるのが運河。  観光用写真には必ず運河と倉庫群の絶景が登場し、小樽への旅情をそそる。  大正12年(1923年)に完成したこの運河は内陸に水路を掘ったものではなく、沖合を埋立て、陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれる。 僕は北運河の運河公園前の道路に無断駐車(北運河近辺は無断駐車と思われ…
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石狩川への旅 その4 「鰊(にしん)御殿」にて

 これから僕は、小樽そのものを象徴する建物を見学に行く。それは小樽市祝津にある北海道指定有形文化財の「鰊御殿」である。 江戸時代、経済の基盤は米であったが、渡島半島の南西部を所領としていた松前藩の場合、鰊(ニシン)が経済の基盤をなしていた。(鰊は当時は鯡[魚に非ず]と書いて米相当の扱いだった。) 幕末には幕府は蝦夷地を直轄領として領土の…
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